宮古島の住宅供給(2018年)

沖縄県の宮古島。
澄み渡る空、エメラルドグリーンの海、離島グルメ、宮古島から伊良部島へと伊良部大橋を駆け抜ける爽快感など。南国リゾートとして人気の高い島です。
この人口5万人の島で、住宅の大量供給が懸念されています。

平成30年(2018年)の市区町村ごとの新設住宅着工戸数を世帯数で除して、各地域の供給状況をみてみると、上位10市区町村は以下のとおりです。

No 都道府県 市区町村 世帯数 着工戸数 戸数÷世帯数
1 佐賀県 玄海町 1,941 186 9.6%
2 沖縄県 宮古島市 26,304 2,115 8.0%
3 福島県 富岡町 5,461 414 7.6%
4 熊本県 益城町 13,051 914 7.0%
5 福島県 楢葉町 2,928 197 6.7%
6 福島県 広野町 2,095 127 6.1%
7 岩手県 大槌町 5,414 304 5.6%
8 宮城県 大衡村 2,031 113 5.6%
9 北海道 幌延町 1,257 67 5.3%
10 熊本県 嘉島町 3,432 177 5.2%

宮古島市は1万世帯を超える市区町村のなかでは突出した供給量となっています。
世帯数の8%超の供給水準は、平成29年(2017年)に東京都中央区でオリンピック選手村や再開発マンションなど大量着工となった8.2%(=6,967戸÷85,381世帯)に匹敵します。

一方、宮古島市の人口はほぼ横ばいで、出生数より死亡者数が多い自然減を、転入による社会増が補っている状況です。また、所得水準も決して高い伸び率ではありません。

着工する住宅のうち約8割超が賃貸共同住宅となっており、やはり域外からの需要頼みのようです。